第二報道部オフサイド日記

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食事制限の二日間

文化の日の日曜日の秋田は雨が時折降る天気。
私は文化の日は最新式の拡大内視鏡で大腸検査を世界のゴッドハンド 工藤進英先生からやってもらった。
検査開始は午後5時半、当日の30名の検査の一番最後である。
工藤先生から内視鏡で大腸検査をしてもらったのは、工藤先生が秋田赤十字病院にいた時から数え4回目である。
工藤先生以外で秋田赤十字病院、中通病院などでも過去5〜6回は大腸検査をしている。とても苦しかった経験がある。
かつての職場で50代で2人、私の妻の姉が60代後半で、いずれも直腸がんで早くに亡くなっているせいもあり、大腸がん検査は1〜2年に一度は、健康診断で便検査とは別に受診している。
まして身近に工藤進英先生という世界的な地元秋田出身の先生がいるので気軽に検査を受けれるようになった。
健康診断の便検査ではポリープや腸壁にへばりついた大腸がん(陥凹(かんおう)型がん)は発見できない。
自分でみんなに大腸がん検査を勧めて、検査の不安さを取り除かなくてはいけない。
秋田でのクリニックでは大腸内視鏡検査の受診者から2〜3パーセントの割合で大腸がんが発見され、早期発見・早期治療できている。
健康診断での便潜血検査で「要精検」以外の人に大腸内視鏡検査を勧めると、たいていの人は「苦しい」「痛い」「2リットルの下剤を飲むのがつらい」と言って、検査を敬遠する。
特に女性は「お尻を見せるのが恥ずかしい」とかと言う人もいる。
大腸がんの初期は無症状と言われている。
便に血が混じってきたり、食欲がなくなってきたりした時には、がんが進行しているケースも多い。大腸内視鏡検査の場合は検査前日と、検査当日の食事が制限される。
検査翌日の朝食は、とても美味しかった。

                  

検査の前日と当日に限って、あれも食べたい、これも食べたいと思う。
それよりも、がんで病に倒れたら、あれもこれも食べられなくなってしまう。
40過ぎたら「がん年齢」
今からでも大腸がんの内視鏡検査を勧める。
私が工藤先生からの検査時間は前回は12分、今回は6分と無痛での神業であった。
結果は直腸からポリープ1個の摘出。
私の場合は横行結腸がたるんでいるようで、他の病院ではかなり検査に手間取り、通常は40分〜50分はかかっていた。


大腸がん検査で苦手とする2リットルの下剤 ニフレック
味はポカリスエットを少し濃くした感じだ。ポカリスエットの500mlのペットボトル4本を2時間〜2時間半かけて飲むと思えば良い。
コップで10〜12杯くらいになる。
トイレは10回ぐらいいくだろうか。

途中、飲みづらくなってきたら、アメ玉をなめったり、冷たい水を飲みながら飲むと、飲みやすい。
私は最後の1杯がきつかった。私も元々、この「ニフレック」を飲むのは苦手だ。

                  
私が大腸検査を受けている秋田市のキャッスルホテル内の工藤胃腸内科クリニック。
検査後はリカバリー室で約1時間程度ゆっくりと休む。私はイビキをかいて寝ていたようだ。
私は胃カメラ検査も定期的に受けている。本来、胃カメラは大嫌いであった。
検査室に入っただけで「おえっ・おえっ」と吐き気が出るくらいの神経質で胃カメラにはトラウマになっていたが、胃カメラ検査も、ここでは無痛だ。
年に2回ほどここで胃カメラ検査をしているが、全く苦にならなくなってしまった。

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大腸がん治療の世界的権威 工藤進英医師を直撃

秋田県大仙市(旧仙北郡)刈和野出身 昭和22年(1947年)生まれ
刈和野小学校ー秋田市南中学校ー秋田高校ー新潟大学医学部
・昭和48年 新潟大学外科
・昭和60年 秋田赤十字病院 外科部長
・平成 4年 秋田赤十字病院 胃腸センター長
・平成12年 昭和大学医学部教授
       横浜市北部消化器センター長
・平成13年 昭和大学北部病院副院長
・工藤胃腸内科クリニック特別顧問(秋田市中通 秋田キャッスルホテル2階)
・東京内視鏡クリニック特別顧問 (東京池袋 ホテルメトロポリタン地下)
・大阪内視鏡クリニック特別顧問 (大阪市淀川区 新大阪阪急ビル7階)平成25年11月開院

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●悪性度低い大腸がんだが、これは手ごわい
 2015年には「がん患者数第1位」になるといわれているのが大腸がんだ。
 大腸がんは一般的に悪性度が低く、大腸壁内にとどまる早期がんなら、5年生存率は95%。大腸壁を突き破っていてもリンパ節転移がなければ80%、リンパ節転移があれば70%といわれている。進行が非常にゆっくりなのも特徴だ。
 しかし一方で、非常に悪性度が高い大腸がんもある。それが「陥凹(かんおう)型がん」だ。発育が速く、転移も速く、数カ月で進行がんに至る可能性もあるという。
 どう“自衛”すればいいのか? 世界で初めて陥凹型がんを複数例発見し、報告した昭和大学横浜市北部病院・工藤進英副院長(消化器センター長)に聞いた。
 まず気になるのは、どれくらい怖いのかだ。
「粘膜下層にまで達している率(リンパ節転移している可能性が高く、生存率が低くなる)は、21ミリ以上で87%、6〜10ミリで43%、5ミリ以下でも8.4%です。一方で、隆起型がん(通常の大腸がん)は、21ミリ以上でも29.1%、6〜10ミリならわずか1.3%です。要するに、小さくても“手遅れ”になっている可能性が高いのが陥凹型がんなのです」
 自覚症状はあるのか?
「残念ながら、早期の段階では自覚症状は全くありません」
 定期検査が不可欠になるのは40歳以上。
「自覚症状がない以上、自ら検査を受けてチェックするしかない。進行が速い陥凹型がんは40代、50代の若い世代に多い。少なくとも年に1回は検査を受けるべきです」
 健康診断や人間ドックでは、大腸がんの有無を検査する便潜血反応検査が行われるが――。
「この検査では陥凹型がんはほぼ見つかりません。毎年便潜血反応検査を受けていたのに、大腸がんを見落とされていたという患者さんの中には、陥凹型がんだった方が結構な割合でいるのではないかと思うほどです。早期の陥凹型がんは、大腸内視鏡検査でしか見つけることはできません!」
 ただし、大腸内視鏡検査を受ければ安心というわけでもない。
「陥凹型がんは、見つけようと意識して検査をしていないと、見つけることができない。私は微妙な色の変化で見つけますが、陥凹型がんを念頭においていない医師は、これに気が付かない。まず“おかしいな”と思い、拡大内視鏡でより詳細をチェックし、場合によっては色素を散布してコントラストをつけて発見する方法で確認する。知識と経験がない医師はこれもしない」
 陥凹型がんの知識がある医師かどうかを知るには、検査前に「拡大内視鏡を使っていますか?」と聞けばいいという。全国の3分の1くらいの病院に置いてあるが、これがある消化器科なら、“期待”が持てるそうだ。