第二報道部オフサイド日記

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健康のバロメーター

今までの健康関係では大腸がんについて書いた事が多かったが、今日は「循環器についての健康編」

人間の体調をみる目安として血圧と胸の音がある。
体調不良で病院に行くと、まず熱を測り、胸に聴診器を当て、血圧を測られる。
私は病院で医者がちょっと席を外したすきに聴診器をあててみた。
すごい音だ、まるでスピーカーからの様な心音が聞こえてきた。小さな音も異常がある時は雑音として聞こえるのだろう。
血圧は健康のバロメーターと言われる。
最近は家庭用で手首に巻くものもあるが、病院では腕に巻くタイプのものを勧める。誤差が少ないからだそうだ。
上(収縮時)が130.下(拡張時)が85が目安と言われる。それ以上は高血圧として要注意だ。

<家庭用の一般的な血圧計>
家庭での測定は起床後に朝食前、夜は寝る前に測定して1ヶ月分記録し、医師に見せると参考になる。
日中は高くなる。一日で血圧は変動する。
上が180以上だと医師の診断を勧める。
高血圧だと脳疾患や心疾患の原因になる。息切れ・動悸・胸痛の状況が発生したら専門医に受診してもらおう。
心疾患と言えば「心電図」も大事な目安だ。心臓は1分間に約5リットルの血液を全身に送り出している。
健康の人の脈拍は通常1分間に60〜80回程度で、このリズムが乱れると不整脈という。
心臓に持病があっても常に心電図が異常とは限らない。心電図の変化も一日で変動する。
極端に言えば、人間ドックで心電図が異常無いと安心して帰ってきた夜に狭心症の発作が出たりする場合もある。
胸が「ドキン」と感じる「不整脈」もある。「不整脈」には危険な不整脈と、心臓病とは区別して心配の無い不整脈がある。
人間の体内には電気が流れている。その電気の流れの乱れも心臓に影響する。
循環器の専門医では、瞬間の心電図で異常なくても、疑わしい時は、24時間身体につける「ホルター心電図」というのを取り付け、一日の脈拍数や心臓の異常さを記録して診察する。

<24時間連続で測定できるホルター心電図。この機械からコードを身体につけて心臓の異常を測定する>
ウォークマンを24時間ベルトにつけると思えば良い。ただし、入浴はできないがお酒を飲んだり、車の運転など通常通りの動きが出来る。

特に今の寒い時期は心臓、脳への負担が大きい。
心臓の血管が一部詰まったり、「けいれん」したりするのが狭心症、完全に詰まれば心筋梗塞となる。
症状が軽いうちは服用治療、中度になれば血管を広げる器具(ステント)を入れ、重症になると血管のバイパス手術やペースメーカーをつけたりする。
家庭に血圧計を準備して健康管理し、胸が苦しかったり、頭が異常な重さになった時などは専門医に早く行って診察を受けて欲しい。しかし、胸の苦しさには紛らわしい時がある。胃痛・胸の胸骨の痛み・筋肉痛等で区別がつかない場合も。
最近は家庭用の便利な心電図もある。
異常な波形が出た時に専門医に行き、波形を見てもらえば診断の参考になる。
心電図の異常は、病院で計測した時に必ずしも異常が出るとは限らない。
自分で心臓に異常を感じた時に自分で測定し、後で専門医に波形を見てもらい診断してもらうのに役立つ。

<家庭用の心電図。波形が規則正しい正常な心臓の動きだ>
この波形のつなぎ目(とげ)が下に大きく下がった時は狭心症の疑いがある。

<上の波形と比べて見るとわかると思うが下の波形は不定期な形だ。診断は心室性期外収縮という不整脈
期外収縮の原因にはストレス・疲労・タバコ・カフェインのとり過ぎ・薬の副作用などがある。
不整脈を抑える薬には皮肉にも不整脈を誘発する作用もある。