夏は心臓に負担がかかりやすい季節<西宮市ハリマ薬品HP>
「夏は心(しん)を主(つかさど)る」といいます。「心(しん)」とは血液循環しているポンプの役割と「こころ」としての働きの両方を意味します。気持ちが高ぶると心臓の鼓動が速くなるように、心は精神とも深くつながりがあると考えられています。夏の暑さは心臓に大きな負担となります。過労を避け、しっかり睡眠をとり、心臓を休ませ、夏を健康に過ごしましょう。
「心」の機能亢進と衰弱 心臓の機能が亢進すると、頭に血がのぼり、顔が赤い、舌の先端が赤いなどの顔症状が起こります。睡眠障害や高血圧を起こすこともあります。心臓が衰弱している場合は、少し身体を動かしただけで動悸・息切れ・胸の痛みを感じ、汗をかき、疲れやすくなります。
「心」トラブルの自覚症状 ①顔全体が赤く、ほてる
②舌の先端が赤い
③舌裏の静脈が怒張
④目が充血
⑤動悸や息切れを感じる
⑥心臓部喉から下あごのあたりに締めつけられるような痛み
⑦左肩の肩胛骨、首、肩にコリや痛み
⑧ロレツが回らない
⑨手足がむくむ
⑩バチ爪(爪が幅広)
⑪爪の色が悪い(血液循環が悪い)
「心の病」養生法 その1・・・食べ物 赤い食品・苦味のある食品
すいか・小豆・さつまいも・にがうり・さんま
苦味が効く!魚のはらわた、レバー、緑茶、春菊、セロリ、パセリ、ミョウガ、紫蘇
その2・・・生活 軽い運動は血管を強化する
・散歩やストレッチなど負担の軽い運動は心臓を丈夫にする手助けになる。
・入浴はぬるめの湯で、肩までつからない。
・味付けは薄めで、塩分控えめに。
その3・・・要注意シーズン 酷暑・厳寒は心臓のピンチ
・極端な暑さや寒さは、どちらも心臓に負担。
・夏と冬は、快適に過ごせる生活環境づくりが大切。
夏に多い症状・病気 気温が36度以上になると・・・
熱射病・心不全・突然死
気温が31度以上になると・・・
だるさ・血圧低下・不活発・眠気・学習能力低下・記憶力低下・うつ状態・食欲不振・脱水・高体温微熱・頻脈・心機能低下・過敏
脱水症 脳梗塞や心筋梗塞、熱の放散がうまくできないと熱中症になります。
※熱中症は、暑さによって起こる障害の総称で、「熱けいれん」と「熱疲労」「熱射病」の3つがあります。
脳梗塞 夏の脳梗塞は脱水が原因で、冬の脳梗塞は寒冷刺激などによる血圧の急上昇が大きく関係します。夏は血管が広がり、血圧が低くなる季節です。夏を健康に過ごす一番の秘訣はこまめな水分補給です。
高血圧症 暑い時期は血管が広がり、血圧は下がりやすいが、血圧の急激な変動は脳梗塞発作につながりやすくなります。
低血圧 めまい・立ちくらみが起こります。
糖尿病患者 夏バテで食欲不振になり、食事をきちんと摂らないと低血糖を起こしやすくなります。
高脂血症 水分補給が少ないとドロドロ血液に拍車がかかります。こまめな水分補給とあわせてビタミン・ミネラル補給も必要です。
心臓病 発熱や下痢などによる脱水で心筋梗塞が起こりやすくなります。水分補給をこまめにして、冷え過ぎにも注意が必要です。
冷房病 水毒体質や水分代謝の悪い人は、貧血・低血圧で血行不良の人に現れやすくなります。
心疾患のある人は、あまり強い冷房にあたっていると血管が収縮して要注意です。