第二報道部オフサイド日記

秋田の話題・お祭り・風景・秋田のラグビーの紹介

秋田弁講座 「しったげ」


「しったげ」、  言い方によっては「し〜んだけ」
しったげはえ〜(もの凄く早い)、しったげうめ〜(もの凄くうまい)、しったげ好きだ(死ぬほど、ものすごく好きだ)・・・などと使う。
数多い秋田弁のうちの一つだ。標準語にすると「死ぬほど又は、もの凄く」となる。
この「しったげ」の秋田弁は県外から秋田を訪れる若い女性に何故か?受けるのだ。
特に秋田にスポーツ観戦に来る女性に人気の秋田弁で、すぐに覚えてしまう。
同じ秋田県でも県南部では「しったけ」を「やだら」と言うらしい。
「やたら」がなまって「やだら」になったものだろう。
関西から来る人は、そのまま何処に行っても関西弁を使うが、昔から秋田の人は、関東に行っては秋田弁を出さないように苦しんでいる。
東京に就職や、進学して1年もすれば故郷に帰り「東京弁」を話す様になる。
秋田弁は東北地方の中では、青森や福島から見れば、上がり下がりが少なくイントネーションが良い。
秋田では漬物(おしんこ)の事を「がっこ」と言う。語源は平安言葉の「雅香」(がこう)からきているらしい。秋田弁には何にでも「こ」をつけるのが多い。飴っこ(飴)、雪っこ(雪)、など・・・・。
「んだ」(そうだ)という響きも好きだ。
先日、秋田の角館のお祭りに行った時に小学生達の会話を聞いていたが、ほとんど「なまり」も無いし、テレビドラマなどの会話と変わらない。その反面、若い母親達の秋田弁なまりが郷愁をさそった。

秋田弁とは別だが、病気になる前兆の言葉に「病(やまい)は気から」と言われる。私の同僚で腎臓病で15年間もの間透析をしていたものがいた。
彼は、闘病中に「病は気から」と言われるが、それは違う。「気」があっても、体力が無くては生き延びる事は出来ないと、きっぱりと断言していた。

来月16日から始まる全国高校ラグビー秋田県予選。高校ラガーの「しったげ」のプレーで悔いの無い試合をしてもらいたい。