快晴の11月6日の秋田、本来であれば私は秋田市八橋球技場で高校ラグビー全県新人戦準決勝2試合 秋田工業ー金足農業、秋田中央ー男鹿工業戦をスタンドで観戦していたはずであった。
その前夜,急きょ電話が入り,法政大学ラグビー部OB同期会のツアーコンダクターとして誘われた。
今回は「湯けむり紅葉ツアー」ということで、法政大学ラグビー部OBの昭和45年・46年・47年卆の合同同期会で、県内外から18名が参加していた。年齢的には61歳〜63歳の年代だ。
中には、秋田工業高校や、秋田市立高校(現、秋田中央高校)のOBで顔見知りが数名いる。
角館の「武家屋敷」散策、「抱返り渓谷」散策、日本一の秘湯「鶴の湯」の入浴、田沢湖展望と、盛りだくさんの日程だ。
好天の紅葉を満喫。抱返り渓谷散策では往復2kmの道程は我々の足には遠く感じられる。往路は上り坂になっている。車での2kmは,あっという間だが歩くと結構ある。あと300m、200m、100mと書かれた標識が身体にムチ打つ。
毎日、最低2kmを歩いたら、必ずやダイエットに役立つだろう。
<今回の法政大ラグビーOB同期会開催の実行委員長(右)と副委員長(左)、綿密な計画を基に開催された>
<紅葉が真っ只中の抱返り渓谷>
次に向かった日本一の秘湯「鶴の湯」は、私も初めてだった。到着して「男女混浴の露天風呂」と表示されており,心が少しドキめいた。
混浴風呂といっても、どうせ70代、80代の「ばあさん」しか入浴していないと思ったら大違い。20代〜50代の若い女性が5〜6名入浴しているではないか。しかも美人ぞろいだ。入浴料は500円。宿の軒下には先日降った雪が残っている。
ここの露天風呂は水着の着用禁止なので、男女ともタオル1枚しか持っていない。
入浴中の女性達は男性達の視線を気にしていない。写真撮影禁止の表示も特に無い。
私は男女混浴の温泉を、この歳になって初体験であった。
<かつての法政大学ラグビー部 黄金時代代のメンバー・鶴の湯にて>
「鶴の湯」で入浴し、山芋汁の昼食後、田沢湖高原では青少年スポーツセンター前のラグビーグランドを通って行った。このグランドでの夏合宿の思い出を語る人々もいた。乳頭駒ケ岳の山頂は雪がある。
田沢湖は日本一深い湖だ。しかし、その深さを答えれる人は誰もいない。きっと333mだろうと無責任な回答も出た。(実際は423.4m)333mは東京タワーの高さだだとか、333は長嶋茂雄が3人だろうとか、湖の名は○○湖と、みんな「湖(こ)」が付く。「じゃあ、がっこ(秋田弁で漬物)も「こ」がつくから「湖か?」などと、バスの中は意味不明の会話で大騒ぎである。
<田沢湖湖畔の「たつこ像」、韓国ドラマ「アイリス」で一躍人気スポットになった>
<田沢湖展望台にて。左は昭和45年秋田工業ラグビー部キャプテン 佐藤鉄三郎氏。法政大学卒業後、リコーを経て、現在は銀座の某デパートの副社長だ>
帰りのOB達の秋田土産は角館町 安藤醸造店の「がっこ(漬物)」だ。
出発する時から、お土産に「がっこ」と、しつこく言われていた。
有意義な一日であった。
無論、彼らは法政大学ラグビー黄金時代の復活を忘れてはいない。