第二報道部オフサイド日記

秋田の話題・お祭り・風景・秋田のラグビーの紹介

同点抽選

今日から全県高校ラグビー新人大会が始まった。
今日は秋田工業高校グランドで1回戦1試合だけであった。
1回戦は秋田南対大館鳳鳴・小坂高校の合同チームの戦いであった。
試合は一進一退の好ゲームであった。前半5対5、やや鳳鳴・小坂の合同チームが優位に試合を進める。後半25分過ぎで17対10で合同チームのリード。ノーサイド寸前に秋田南のFWが踏ん張り、トライし17対15まで追いつく。ゴールが入れば同点でノーサイドだ。
一瞬、グランドに緊張感が走る。キックされたボールが見事にゴールポストをくぐりぬけ、17対17の同点でノーサイドの池田レフリーの笛が鳴った。抽選だ。
新人戦1回戦の同点抽選は珍しい。普通は大差が多い。
本部席に両チームのキャプテンが呼ばれる。
抽選の封筒をじゃんけんで勝った方が先にひく。封筒の中には「2回戦出場」とか書かれているのだろう。
私は本部席で見守った。結果は鳳鳴・小坂の合同チームが「2回戦出場権あり」の抽選を引き当てた。
しかし・・・・・・・・。
鳳鳴・小坂合同チームのキャプテンは、ガッツポーズをするわけでもなく、喜びの表情もしない。二人のキャプテンは無表情で静かに自軍のベンチに駆け足で戻った。
本部席以外は、どちらが抽選の当たりを引いたか全くわからない。ベンチを見ても両チームとも試合後のストレッチをしているだけで喜びの表情も首をうなだれる表情も全く無いのだ。練習試合後の姿の様だ。2回戦の相手の秋田工業のラグビー部員達も興味ぶかげに見守っているがわからない。
ただ、鳳鳴・小坂の合同チームは秋田工業グランド脇の線路際で応援旗をバックに記念写真を撮っているかの様に見えた。
こんな静かな同点抽選風景は今まで初めてだ。相手のチームの事を考えたのだろうか。
グランドの応援父兄もしばらくは、どちらが2回戦進出したかわからなかった。