第二報道部オフサイド日記

秋田の話題・お祭り・風景・秋田のラグビーの紹介

私もサラリーマン


<いつも私の帰りを待っている愛犬>

10月1日は、多数の会社では下半期のスタートの日で普段の月初とは忙しさが少し違ったかもしれない。我が社も例に漏れず、人事異動が正式発表され、それぞれ異動者は身の回りの整理に追われたり、下半期の計画書の作成など、ちょっと違った雰囲気で私も仕事の引継ぎなどに入った。これからは会議などが多くなるが、時間や数字に拘束されるのはこの年になって苦手だ。
転勤する者もいる。我が社の場合は妻帯者の転勤は殆ど単身赴任だ。私は今まで社内の配置転換の異動はあったが転勤の経験が無い。
転勤や慣れない部署への配置転換は相当なストレスが生まれる。中には「うつ」になる人間も多いという。職場の「メンタルヘルス」が重要視されている。社内では張り切っている者、落ち込んでいる者、様々の人間模様が見える。
9月30日で定年退職になった役員がいる。創業社員だ。約40年間勤め上げたのだ。最後の日、会社の玄関を出る時はどんな心境だったろうか? はかりしれない。 その退職者の家に寄ってみた。退職した日は興奮したのか、夫婦とも夜中に何度も目が覚めたそうだ。気持ちは十分に理解出来る。それでも悔いの無いサラリーマン生活だったと語る。退職の翌日からは毎日が休日だと、初日は庭の草刈をしたという。今まで青森、八戸、弘前などの転勤を経験したきた先輩だ。 思い出せば単身赴任の時は部屋に戻っても、いつも「わびしかった」と言う。当然だ。私の様に家に帰ると、たとえ誰もいなくてもそのうちに家族が帰ってくるし、人間の言葉は言えないながらも心は通じる「愛犬ポチ」が喜んで出迎えてくれる。
その先輩は、特に単身赴任の時、東京出張などで帰って来た時が「わびしかった」という。普通は、出張から帰ると家族のいる家に帰る。単身赴任者は、家に帰るのではない。一人住まいの部屋に帰るのだ。その先輩の送別会が近々行われる。私が会社を去る時は送別会はいらない。


<身勝手で不思議なラグビー仲間たち>
私には、ラグビー仲間から「今日、休みだが〜! 今、こっちさ出てこねか〜」とか、「今、何してる〜」などと、勤務中に携帯電話がよくかかってくる。私のラグビー仲間には純粋なサラリーマンは少ない。定年退職者や、自営業が多い。私も彼等の様に、いつも時間が自由と思っているらしい。私は一応は純粋なサラリーマンなのだ。「今、会社で仕事中ですよ〜」と、答えると「んだが、んだが〜。それはご苦労さん」と、いやみではなく、純粋な言葉が返ってくる。
その割りには、会社が土曜、日曜日が休みで無いのを知っているらしく、土曜日・日曜日はそんな電話が来ない。身勝手で不思議な仲間たち(写真の愛犬とは関係ない)だが、みんな有難い仲間たちで生涯の付き合いになるだろう。