竿燈まつり、通常規模で開催へ 秋田市長が方針示す
秋田市の穂積志市長は19日、秋田竿燈まつり(来月3~6日)について、通常規模で予定通り開催する方針を示した。報道陣の取材に対し、「大雨でまつりが開催されるか不安に思っている人もいると思う。復旧に全力を挙げていることを示し、安心して開催できるということを伝えていく」と述べた。
記録的大雨による被害は、まつり会場となる竿燈大通り周辺にも及んでおり、町内竿燈会がある地域でも浸水被害を受けた住宅が多数ある。ただ、市竿燈会によると、道具に大きな被害を受けたといった報告は、現時点でないという。参加辞退の連絡もなく、予定していた256本の出竿数を変更せずに開催する方針。
加賀屋政人会長(63)は「被災した竿燈会のメンバーもいる。まつりに携わるわれわれが、市民に勇気を与えられたいい。災害を乗り越えようという気持ちで準備を進めたい」と話した。
会場近くを流れる旭川沿いの県道では、大雨の影響で歩道が崩落し、約200メートルが全面通行止めとなっている。まつり期間中は、竿燈大通りが通行止めとなるため、周辺道路で渋滞が懸念される。
穂積市長は「(観光客の)安全確保ができるよう、県に早急に対応してもらわないといけない」と話した。
一方、佐竹敬久知事は19日の県災害対策本部会議で「竿燈までに通行止めを解除するのは多分無理。当日は竿燈の行進や貸し切りバスの運行により大混乱になる可能性があり、県と市で十分に対策を詰めたい」と述べた。
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