第二報道部オフサイド日記

秋田の話題・お祭り・風景・秋田のラグビーの紹介

「17才は一度だけ」をもう一度

半世紀前の秋田市ロケの高田美和主演 大映映画「17才は一度だけ」

この映画は1964年の年末から年始にかけて上映されたお正月映画で私が中学3年生の時だった。1964年は東京オリンピックの年でもある。
この映画を知る人は、きっと60歳以上の人達だろう。

当時、私は大晦日の除夜の鐘と同時に、秋田市郊外の太平山三吉神社での初詣後に、有楽町(秋田市)の大映でナイトショーへ観に行った記憶がある。

私の母校、秋田工業高校の半世紀前の木造校舎や秋田市内がロケ地に。生徒の制服は当時の経済大学付属高校(現 明桜高校)のものを使用された。主演 高田美和の家が秋田市大町の味噌・醤油の田中屋さんの設定。その場所は現在、協働大町ビルがある。

現在の秋田市役所が建てられた当時の作品で、半世紀前の秋田駅前や広小路、土手長町、市役所落成記念の竿燈などが映し出される。

半世紀過ぎて2011年11月に秋田市の文化会館で秋田工業高校市役所金砂会の主催で再上映され、その後、2013年2月には秋田出身者の実行委員会による上映会が東京豊島公会堂で行われた。
<昨年2月に東京豊島公会堂で上映された時のポスター>

<半世紀前の秋田工業高校木造校舎>
同じく2013年9月には秋田市大町のビアホール プラッツでも再上映され、当時を知る秋田工業高OBによるトークショーもあり、私もゲスト出演した。映画は秋田の半世紀前の秘蔵映像だ。
<昨年9月に再上映された時のポスター。同時上映は石原裕次郎の銀座の恋の物語だった>



  そして今年は国民文化祭の県民参加事業で「秋田ゆかりの映画祭」として再び10月25日(土) 午前11時30〜13:00に 秋田市山王の秋田さきがけ新報社 さきがけホールで上映される。

秋田市会場(秋田市秋田魁新報社さきがけホール)▼10月25日(土)
 10:00〜10:30 「藤田嗣治
 10:30〜11:30 「秋田市ライブラリー」(1964年)
 11:30〜13:00 「十七才は一度だけ」(1964年)
 13:30〜17:48 「在日」(1997年)
 17:50〜18:30 シネマトーク(呉徳洙監督)

入場料は1000円(前売900円)前売券は秋田駅トピコで扱っている。
若い人達にも、かつての秋田市の映像を是非観てもらいたい。
「17才は一度だけ」が初上映された半世紀前からすっかり変わった現在の秋田市内の撮影シーンをいくつかたどってみた。
これから観る方は上映会後に再度、このブログを開いて頂けば、一層懐かしさが出てくると思う。

秋田工業高校正門前も何シーンか出てくる


秋田市大町の協働大町ビル。大町ビルが建てられる前の味噌醤油屋の田中屋さんが撮影に使われた

秋田市中通の土手長町
映画は、ここでのランニングシーンから始まる。

広小路、デートシーン使われ、当時の協働社のサテライトスタジオも出てくる。

ABS秋田放送のサテライトスタジオがあった広小路の協働社跡、現在は高層マンションが建っている。

千秋公園本丸の土手(保戸野側) 高田美和がデートでカメラのズームで大人のアベックのラブシーンを見つける場面に使われた。この土手の下には「あやめ団子屋」がある。
この場所だけは半世紀前と殆ど変らないが、ここから見る景色はすっかり変わった。

千秋公園お堀での貸しボートに乗るシーンもある。

また、この映画が上映される10月25日は秋田工業高校の学校祭でもある。
上映会後は、秋田工業高校の学校祭に足をはこんでみてはどうだろう。