第二報道部オフサイド日記

秋田の話題・お祭り・風景・秋田のラグビーの紹介

街角スポット ・バス停 「木ノ内前」



秋田で「木の内」(きのうち)と言えば知らない人はいない。正式には「木内百貨店」(株式会社 木内)だ。明治22年、元秋田藩士であった木内家の木内俊茂氏が、お茶や紙、文具などを扱う木内商店として開業。今年創業120年を迎える老舗だ。昭和30年から鉄筋コンクリート3階建ての工事が始まり、昭和33年に秋田県内初のエスカレーターを設置。エスカレーターガールのいるデパートとして人気だった。3階大食堂のお子様ランチや屋上の遊園地、展望台、ネオンサインなど、懐かしい方も多いと思う。秋田市外の小学校などは遠足の途中、木内デパートに必ず寄ったもので、駐車場は観光バスで満杯だった。又、クレジットカードを使えないデパート、駐車券が1000円のおつりの無い商品券など話題も多かった。もしかして、皆さんの中で母親か奥さんが木内の元デパートガールだった人がいるかもしれない。 昭和30年代、2代目社長が亡くなった時の葬儀は店内に紅白幕を張って、「さくらさくら」の曲が流れる中で執り行われたそうだ。
かつては、贈答品は「木内」の包装紙でなければならないと、秋田市民の「見栄っ張り」の時代もあった。
この木内百貨店、バス停の表示は、読みやすい様に「木ノ内前」となっているが、デパート名は「ノ」が入らない「木内」だ。私がこれに気がついたのは最近だ。

バス停の件から木内の歴史を検索しているうちに、なつかしの写真集サイト「銀塩写真館」というページを見つけたのでご紹介したい。昭和36年の秋田国体の写真もあり、リンクさせて頂いた。
タイトルは<木内百貨店屋上お子様遊戯場>
http://zahyo.web.infoseek.co.jp/agx/those-days/kinouchi/#kinouchi
千秋公園お堀端の今昔も写しだされている絶品ものだ。