今の時期、亡き母はいつも「笹巻き」を作ってくれて食べた。
秋田市通り町の「せきや」に行ったら売っていたので懐かしくて買ってきた。
笹巻きは「きな粉」がつきもの。
笹きを買う時は、きな粉も必ず買い揃えなければ、せっかくの味を楽しめない。
笹巻きは、県内や各地でつくられる伝統食で、かつては端午の節句や田植え後のさなぶりで作られる行事食だった。田植えがすべて女たちの手によるものだった時代に、農家の嫁たちは、さなぶりとして実家に休養に行く習わしがあり、嫁家から実家への手みやげは笹巻き。
古くから先人たちはクマザサの殺菌効果を知り、長持ちする笹巻きや笹もちを作って利用してきたとのこと。