雪国には雪が降れば色々な害がでてくる。
その一つに「すがもれ」という現象がある。
屋根に雪が積もり、家の中の温度が暖房で上昇すると屋根の雪が融けだす。
融けだした雪が、冷えると氷になり、雨樋の溝は氷で塊り、軒先には「つらら」が垂れ下がる。その繰り返しが続く。
屋根には氷の上に雪が積もって行く。氷の厚さはコンビ二等で販売されているブロック氷の半分程度の厚さが屋根の軒先一面についている。その重さも相当の重量なる。
その氷が軒先にたまり、内側が雪が融けた状態になると水分が溜まり、その水分が軒天を伝わり、天井にしみてくる。
ひどくなると雨漏れの様にたってくる。これが「すがもれ」状態で、建築屋泣かせの現象でもある。
＜屋根には、もっこりと雪が積もり、雪の下は厚い氷だ＞
※すがもれ現象の図。赤いつぶつぶが水滴となり、たってくる
屋根の雪下ろしでの犠牲者も毎年後を絶たない。
雪国では、自然との闘いが続く。
