第二報道部オフサイド日記

秋田の話題・お祭り・風景・秋田のラグビーの紹介

大津波警報

今日の朝、宮城県仙台市から車で石巻市に入った。
男鹿工業高校ラグビー部が遠征し、石巻工業高校グランドで石巻工業石巻高校との練習試合の為だ。
昨日の仙台三高との練習試合から波にのってきている。


グランドに行く前に石巻駅近くの「白謙かまぼこ店」に「笹かま」を買いに行った午前9時半過ぎだ。
街中にサイレンの音が鳴り響く。
市内の防災無線のスピーカーからは「大津波警報が発令され、あわてないで避難の準備をする様に」との声が聞こえる。
街中は異様な雰囲気になり、車の動きが何か慌ただしくなってきた。石巻駅から港までは近い。
我々秋田からの連中には「ピンと」こない。 とりあえずグランドへ向かった。

グランドでは予定通り練習試合が始まった。
ラグビーの練習試合のグランドの隣では石巻工業高校のボート部らしい生徒がボートをかつぎ、移動し始めた。学校の近くの川に置いたボートが津波で川が逆流してボートが破損するのを防止する為らしい。 隣のグランドでは野球部員の練習も、そそくさと切り上げる準備をしている。
石巻工業高校の関係者から、道路が通れなくなるかもしれないので、早目に練習試合を切り上げて帰路に向かった方が良いとの事で、日程を2時間半ほど短縮して帰路につく事にした。

その後、しばらくして我々が通ってきた国道45号線が通行止めになり、仙台東部の高速道路も通行止めになった。
太平洋側の人たちは、津波の備えを熟知しているようにも思えた。
日本海側の秋田では、そうはいかない気がする。
同行したラグビー仲間で自衛官がいる。秋田駐屯地から緊急待機で、すぐに隊へ戻るように指示が出て、秋田まで急いで戻った。
我々が帰路につく途中で、石巻、松島方面に向かう「災害支援」の横断幕をつけた数台のトラックとすれちがった。

夕方に日本列島の太平洋側の海面が変動しているニュースが流れる。明らかに津波の到来だ。