第二報道部オフサイド日記

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昨日のできごと

昨日は、仏事で火葬だった。遺骨を拾い終わり斎場(火葬場)出口に出た時は強い風雨に見舞われた。秋田市では風速27mにもなり台風並みだ。
その風雨とは関係無く、喪主である妻の姉が遺骨を拾った後、何かうろたえている。何事かと聞くと、着てきた「カシミヤのコート」が何処を探しても見つからないというのだ。遺骨を抱いたままの騒動だ。
斉場には、都会のバスターミナルの如く、霊柩車が次々と入って来る。その度に遺族や関係者がゾロゾロと中に入ってくる。置いたはずの棚に高級コートが無いのだ。盗まれるはずは無い。葬儀社の担当者もあせった。控え室にも置き忘れていない。しかし、まだこの斎場を出て行った人は、まだいないはずだと職員は言う。高級コートは、何処にも無い。遺骨を抱いて、うろうろする妻の姉に、私は職員に頼んで、まずは家に戻ろうと説得した。
そこで私は、「もしか・・・・・」とひらめいた。隣で火葬した人たちが間違って持っていたのではないか? と。
案の定だ。遺骨を拾う部屋が3部屋ほどあるが、我々の隣で遺骨を拾っていた○○家で、間違って棚から持っていってしまったのだ。隣の遺骨を拾う部屋に「高級コート」が見つかり、一件落着。
とんだ冷や汗の斎場騒ぎだった。
秋田市の斎場は午前10時、正午、午後2時と各3組づつの一日計9組が火葬可能で、連日満杯で、次から次へと入替ラッシュだった。
それでも隣町の雄和の斎場に行く人もいるらしい。なぜか年初の新聞の「おくやみ欄」を見ると普段より多い。混雑の斎場の棚の上にあげたコートを間違うのも無理はなかった。
場所が場所だけに、笑って済まされない騒動だった。その秋田市斎場、老朽化により現在地の隣に建替え中だ。
斎場通りの除雪は状態が悪い。わだちが多く、あれでは霊柩車の中の遺体が飛び跳ねてしまう。