〜〜〜〜サンケイ新聞配信より〜〜〜〜
「金農(かなのう)のアルプスにえげつないトランペットがいる」。21日、第100回全国高校野球選手権大会決勝の金足農(秋田)−大阪桐蔭(北大阪)戦が始まると、ネット上に金足農応援席のブラスバンドがプロ並みだという投稿が相次いだ。秋田からやってきた応援部隊の正体とは…。
金足農のブラバンは準決勝まで、学校の吹奏楽部員約25人と、農業系の兵庫県立有馬高の吹奏楽部員ら50人近くの「友情応援」で構成。強豪校に比べると見劣りしていた。
ところが決勝では、ツイッター上に「金農の応援に昨日はいなかったのにめっちゃうまいトランペット加わっててワロタ」「金足農のハイトーン(高音)出してるトランペット誰?!?!!!???!!!! うっっっっっっま」といった指摘が続々つぶやかれた。
もともとはプロ野球・巨人の応援曲の「Gフレア」や秋田県勢の定番曲「タイガーラグ」がハイレベルの演奏で甲子園に響いた。準決勝までと違う音の正体は、秋田を拠点に活動するアマチュア楽団「秋田ブリティッシュブラスバンド」だった。秋田工高吹奏楽部のOBらが平成24年につくった、金管楽器を中心とした英国式ブラスバンドだ。
団長の沢木信哉さん(26)=秋田市=は潟上市出身で、吉田輝星投手と同じ天王小、天王中OB。決勝進出が決まった20日、「行くべ」となり、20人の団員のうち、秋田県内から3人、仙台市と川崎市から1人ずつが甲子園に駆け付けた。
トランペットが4人、トロンボーンが1人。野球の応援曲は演奏したことはなく、楽譜がない中、吹奏楽部の音を「耳コピー」した。「大阪桐蔭の大応援団に対抗するには目立つしかない」と、ハイトーンで吹きまくったという。
沢木さんは「助太刀できてよかった」
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