お正月気分も抜けてきた。
秋田は雪が積もり、冬らしくなった。
全国高校ラグビー大会は昨日準決勝。
見ごたえのある試合。
明日の決勝戦は東福岡対東海大仰星
予想通りといえば予想通りだが、各シード校の力は拮抗していた。
<1月5日 秋田さきがけ新聞 北斗星より>
ことしの正月は短かったなあと思うのは、元日が日曜日という曜日配列のせいだけではない。高校サッカーと高校ラグビーの全国大会で本県勢が早々と敗退したためでもある
▼サッカーもラグビーも年末に大会が始まり、年をまたいでトーナメント戦が続く。県勢が勝ち残っているうちは正月気分も持続するが、今回は正月気分に浸る間もなかった。夏の甲子園で県勢が敗れると「秋田の夏も終わった」と感じるのと似ている
▼サッカーは2005年度大会から12年連続の初戦敗退となった。過去の紙面をめくると、かつては初戦敗退した選手が「次は全国4強を目指せ」と後輩に高い目標を託しているが、いまや「連敗ストップを」と目標そのものが縮んでしまった
▼ことしの代表校はラグビーの秋田工が全国優勝15回、サッカーの秋田商が全国優勝2回の実績がある。ただし最後に優勝したのは秋田工が29年前、秋田商は50年前のことだから世間の記憶は薄れつつある
▼秋田商で50年前の優勝を経験した男性(68)は、選手層の薄さや県内での競い合いのなさ、小中高校を通じた指導の一貫性、指導者育成の在り方など課題を挙げ、「芝生のグラウンドが増えて練習環境は向上したが、全体的に地盤沈下しているかもしれない」と話す
▼選手を従業員、指導者を経営者に置き換えれば地域経済論にも通じる指摘ではないか。スポーツは地域の活力と無縁ではない。初戦敗退を嘆く前に、まず自分の足元を見直そう。