第二報道部オフサイド日記

秋田の話題・お祭り・風景・秋田のラグビーの紹介

さむ〜い さむ〜い日

秋田は寒波が続く。
<時折の猛吹雪で視界がなくなる>

<吹雪が止んでも道路は渋滞が続く(秋田駅前広小路)>


冷凍庫のような毎日だ。
JRも区間運休、道路は大渋滞、吹雪で視界も悪い。
雷は鳴るし、雪も降る。「クリスマス寒波」という言葉があるように、この時期の寒波は珍しくないが、こんなに強い寒波は身にこたる。
クリスマスイブの朝早く、私にラグビー仲間から携帯電話の音が鳴り響いた。。「秋田工業の出発は何時だっけ?」
私は 「9時半から壮行会だよ」 と、答えた。
その仲間は朝9時過ぎに秋田駅から 「ラグビー関係者が誰もいないよ」 と、再び電話があった。
12時間早く秋田駅に行ったのだ。朝9時半だと思って秋田駅へわざわざ行ってくれたが、空戻りであったのだ。私も 「午後」 をつけなかったのが悪かったかもしれない。
でも夜9時に寒い中、再度秋田駅に来てくれた。
秋田駅秋田工業高校ラグビーの全国大会出場の見送りの後に、そのラグビー仲間の部屋に寄った。

彼の部屋では、留守の仲間が寒そうにファンヒーターに灯油を注入していた。
彼は部屋に戻るなり、リンゴをむいてくれた。
彼は私に 「リンゴって何日ぐらいもつ?」 と、聞いた。 
私は 「腐るまで持つんじゃな〜い」 と答えたので、彼はリンゴをむいてくれたのだ。 きっと、部屋に置かれて1ヶ月以上は経っていると思うが水分は、かすかに残っていた。
一人が「熱いお茶が飲みたい」と、言い出した。
しかし、断られた。理由は、お茶用の茶碗が無くてグラスしかないからだとの事だ。
そこはラグビー仲間達。 「湯のみ茶碗がなくてもラーメン用のどんぶりで十分だ」 ということになった。

少し、小ぶりの 「ラーメン用ドンブリ」 に熱いお茶が注がれてきた。
私もどんぶりで熱いお茶をすすった。どんぶりでお茶を飲むのは生まれて初めてだった。
私は連日の忘年会で眠くなり、一刻も早く帰りたかった。 家に帰ればクリスマスケーキがあるはずだ。時計を見たら午後11時を過ぎている。外は吹雪だ。
街では、きっと若いカップルが楽しそうに静かに御食事をしながら恋を語りあっているのだろうか? または家庭ではクリスマスケーキを囲んでいたのだろうか?
あるいはクリスチャンたちは教会でクリスマスミサだろうか?
ラグビー仲間のクリスマスイブは「賞味期限があるリンゴ」を食べながら「ドンブリ茶」のディナーだった。 ケーキもチキンもない。あるのはラグビー仲間の太い足だけだった。お互いにダイエットを目指している。
帰りの猛吹雪の中、携帯電話に 「メリークリスマス」 のメッセージのメールが入った。
私は胸をドキドキしながらメールを開いた。
開いてガッカリした。さっきのドンブリ茶の男からのメールであった。


車のFMラジオからは 長寿番組 「ジェットストリームズ」の音楽が流れていた。
今日からはクリスマスケーキの値引きが始まる。