第二報道部オフサイド日記

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売れ残った「クリスマスケーキ」の行方

クリスマスが終わって、これから売れ残ったケーキを買うのも照れくさいかもしれない。
12月25日の夕方からは半額の価格で販売しているところもあった。お買い得品だ。
クリスマスケーキや誕生ケーキは、普通のショートケーキのボリュウムからすれば割高の感じだ。
今年は、クリスマスケーキにショートケーキの詰め合わせを出したところもあり、完売したようだ。
しかし、12月25日過ぎの売れ残りのクリスマスケーキは廃棄されるのだろうか? 

私の実家は幼少の頃、お菓子屋だった。ケーキも製造販売しており、デパートにも卸していた。
一度、ケーキ職人が「くわえタバコ」でケーキを作り、その際にタバコの灰がケーキに混入、ケーキの中からタバコの灰が出て来て大騒ぎになり全品交換になった事がある。当時は、くわえタバコに首にはネッカチーフ姿の、粋な東京帰りの職人だった。今の様にマスクや帽子などはかぶっていなかった。
又、当時は物資が豊富でない時代だったので、クリスマスケーキの売れ残りは大晦日までかかって販売した。今の様に生クリームでは無く、すべてバタークリームだったので、冷蔵しなくても保存期間が長かった。正月に里帰りする人たちが実家にお土産にと買ったものだった。当然、値引きされた。
それでも売れ残ったケーキは、廃棄されなかった。元旦の日に、売れ残ったケーキと「あんこ」を混ぜて「団子」に変身した。初売りの新商品としてのデビューだ。題して、うちの実家では「久助だんご」と呼んだ。その名の由来は、定かではない。
確かに、売れ残ったとは言え、カビがはえているわけでも、腐っているわけでもなかった。この「久助だんご」は、すこぶる好評だった。原材料を知っているのは、うちの家族と菓子職人だけだった。

クリスマスが終わり、会社ではクリスマスツリーをしまう。今度は正月飾りだ。毎年頼んでいる餅屋に鏡餅の注文で電話した。しかし、もう受付は終わり、間に合わないと無愛想の返事だ。忙しいところは忙しいのだ。昨年の記録を見たら、鏡餅の予約は11月末であった。正月1週間前では鏡餅の注文は遅いという事だ。これだけ物が豊富な時代なのに・・・・・・・・・・。その割には、しめ飾りの品は業務用でも豊富だ。